2016年の金価格を予測!10個のリスクが金価格を変動させる

2016年の金価格を予測!10個のリスクが金価格を変動させる

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6個の世界経済リスク

金価格はリスクが発生するたびに上昇しやすい特徴があります。これは世界規模で経済活動が弱まったり、戦争やテロが起こると、先行きが不透明な株や商品に投資できず、安全資産の純金に投資マネーが流れるためです。

2016年の世界経済リスクは主に「米国利上げ、原油安、中国経済、新興国経済、ヨーロッパ経済の停滞、ロシアへの経済制裁」の6個があります。ただし、これらが一概にも金価格の上昇要因になるとは言えません。

例えば、米国利上げは2016年も3カ月おきに実施される予定ですが、その際は米ドルが買われやすく、純金は売られやすくなります。さらに長期的には米国利上げ後に金価格は戻るため、あまり関係ないとも判断できます。

原油安は金鉱山における採掘コストを下げるために、同時に金価格も下がりやすいですが、極端な原油安は産油国の貿易赤字を生み、資源国や新興国の株安から金価格を上昇させる可能性があります。

中国経済と新興国経済については悪化が顕著であり、現在も株価が下がりやすい状態です。その分の投資マネーが純金に向かいますが、世界経済があまりに停滞すると、中国やインドによる買い控えも目立つようになります。

ヨーロッパ経済の停滞は長期的であり、むしろニュースタンダードとして捉えられているため、金価格の上昇要因としては弱いです。ロシアへの経済制裁もそこまで金価格には影響しません。

このように世界経済リスクは単発で発生しても、金価格を押し上げるわけではありません。米国利上げや原油安が続く中、中国の経済指標が予想より悪化するなどして、世界同時株安が起こった場合に上昇しやすいです。

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4個の地政学的リスク

2016年は世界経済リスクよりも地政学的リスクのほうが金価格に影響する可能性が高いです。地政学的リスクには主に「ウクライナ紛争、シリア情勢、ISIS、イラン周辺国の対立」の4個があります。

ウクライナ紛争は解決せずに、欧米諸国によるロシアへの経済制裁が続くとされています。シリア情勢はアメリカ対ロシアの代理戦争であり、状況はまったく改善していません。

ISISは欧米やロシアが掃討しようとも、シリアとイランなどで勢力を拡大していますし、世界中でテロを企てています。イラン周辺国の対立はイランに対するサウジアラビアやバーレーンなどの断交と武力衝突です。

いずれの地政学的リスクも2015年11月に起こったパリ同時多発テロ事件のように突発的な有事に発展しやすく、厳戒態勢などの対策をとっても防ぎきれていません。現時点では戦略的限界を迎えています。

仮に有事が発生したときは世界同時株安が発生します。商品先物、新興国通貨、債権などの価格変動が大きい金融商品が売られて、日本円や純金などの安全資産が買われる流れです。

2016年は6個の世界経済リスクと4個の地政学的リスクで、積極的に株などに投資することができず、海外金価格は「1oz=950~1,200ドル」、国内金価格は「1g=4,200~4,700円」で推移すると予測されます。

また、2015年までは米国中心の経済指標の改善によって、純金から投資マネーが逃げていき、金価格は下落トレンドが続きましたが、徐々に下落幅は縮小されて、底打ちや割安感との見方も強くなっています。

2016年1月時点の金価格の推移

貴金属 本日 1カ月前 1年前
海外金価格 1,082ドル 1,065ドル 1,200ドル
国内金価格 4,494円 4,604円 5,003円
海外プラチナ価格 893ドル 843ドル 1,206ドル
国内プラチナ価格 3,834円 3,686円 5,113円
海外銀価格 14.00ドル 14.21ドル 15.88ドル
国内銀価格 61.34円 63.50円 69.44円

2016年1月4日時点の海外は1oz、国内は1gあたりの小売価格です。前月比では海外金が+1.6%、国内金が-2.4%、海外プラチナが-5.9%、国内プラチナが+4%、海外銀が-1.5%、国内銀が-3.4%となりました。

来月初旬は海外金が1,050~1,150ドル、国内金が4,500~4,600円、海外プラチナが850~950ドル、国内プラチナが3,700~3,800円、海外銀が14.00~15.00ドル、国内銀が61.00~62.00円と予想します。

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公開日公開日 2016.01.05
更新日更新日 2016.01.06

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