ドル建ての金価格はボックス圏で弱含み!中国経済の鈍化が響く

ドル建ての金価格はボックス圏で弱含み!中国経済の鈍化が響く

投資マネーは好景気な国に流れていきます。2015年7月時点ではNo.1は経済指標が好調な米国です。例えば、6月に発表された新車販売台数や非農業部門雇用者数は、市場予想を大きく上回りました。

その結果、投資マネーは米国に集まっています。米国に入ってくる外貨は米ドルに両替されるために米ドル高を呼び、米国の株式市場に投資マネーが流入しました。逆に新興国の通貨は下落して、新興国の株式市場からは資金が流出しています。

このとき、ドル建ての金価格には投資マネーは集まりません。純金は安全資産でありながら金利や配当が付かないため、好景気のときには嫌煙される投資商品です。2015年は「1トロイオンス=1,160~1,300ドル」のボックス圏を維持しており、さらに下降トレンドを描くシグナルが出てきました。

しかしながら、日本人が購入する円建ての金価格はドル建ての金価格とはまた異なる動きを見せています。

日本は自国で生産している純金はほとんどありませんので、純金を輸入するわけです。そのとき、円高であれば純金の輸入価格は下がりますし、円安であれば純金の輸入価格は上がります。

この為替レートの動きが直接、国内に流通している円建ての金価格を動かす最大要因になっています。2015年は円安傾向が続いているために、純金の輸入価格が上がり、円建ての金価格も上昇しています。

つまり、私たちは国際的なドル建ての金価格の動きをベースにしながら、米ドルや日本円の為替レートの方向性を加味することで、はじめて円建ての金価格のトレンドを予測できるようになります。

ドル建て金と円建て金には別々の変動要因が存在するため、今後は米国中心の経済指標の改善でドル建て金が不調になる一方、継続的な円安トレンドによって円建て金は顕著に推移する可能性があり、売買量が増加しています。

金価格 要因
下降ドル建て金
  • 米国の好景気で投資マネーが株などに集まります。
  • 米ドル高が続く可能性が高いです。
  • 2015年中に米国が利上げしそうです。
  • 投資マネーは今後も米国株などに流入しやすいです。
  • 中国人による純金の購入量が減っています。
  • 世界の純金生産量は増加して、供給過多になります。
中立円建て金
  • ドル建て金の影響で基本的には下落トレンドです。
  • しかし、円安が続くと円建て金は値上がりします。
  • さらに日米の金利差が開き、円安を後押しします。

2015年7月時点の金価格の推移

貴金属 本日 1カ月前 1年前
金価格 5,041円 5,181円 4,700円
プラチナ価格 4,698円 4,890円 5,304円
銀価格 70.09円 75.27円 77.11円

2015年7月1日時点の1gあたりの税込小売価格です。前月比では純金が-140円、プラチナが-192円、銀が-5.18円となりました。

直近1カ月間における金価格の最高値は2015年6月3日の5,139円、最安値は2015年6月30日の5,072円です。金地金の税込小売価格の平均は6月が5,139円、5月が5,086円、4月が5,040円でした。

2015年7月に「ギリシャへの支援が再開される、米国の経済指標で好調が続く、中国などの経済指標でアクシデントがない」となった場合、投資マネーは米国株に集中するため、ドル建ての金価格は下落しやすいです。円建ての金価格も円安の恩恵を多少受けながらも、下がる可能性が高まっています。

そのため、来月初旬における税込小売価格は純金が4,800~4,900円、プラチナが4,200~4,300円、銀が66.50~67.50円と予想します。

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公開日公開日 2015.07.01
更新日更新日 2015.11.26

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純金積立コツコツ入門編集部
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