金価格の上昇とプラチナ価格の下落は景気動向が要因

金価格の上昇とプラチナ価格の下落は景気動向が要因

通常、純金よりもプラチナのほうが希少価値が高く、価格もそれに比例してきましたが、2015年1月19日から現時点まで金価格がプラチナ価格を上回る現象が起こっています。2015年2月2日時点の金価格は「1g=5,254円」、プラチナ価格は「1g=5,111円」でした。

ただし、この逆転現象はそこまで珍しくありません。2010年以降の60カ月間を見ても、2011年10月~2012年2月、2012年4~12月など、14カ月間は金価格がプラチナ価格を上回っています。

今回、金価格の上昇とプラチナ価格の下落は、過去の事例と似ていて景気動向が要因です。金価格の上昇はスイス中央銀行が為替介入の停止を発表したため、対スイスフランで為替相場が乱高下して、その不確実さから投資マネーが純金に向かいました。

そもそもスイス中央銀行は自国の輸出企業を保護するために、スイスフランを売って、スイスフラン安に誘導する為替介入を続けてきましたが、スイスフランを売るためだけのユーロ買いをこれ以上続けると、ユーロ安になるたびに含み損を抱えてしまい、スイス中央銀行は厳しい状態に陥ります。

つまり、スイス中央銀行が為替介入の停止した根本的な理由も、EUの景気動向が悪化して、ユーロ安が続いているためです。さまざまな要因が絡みながらも、結局は景気が悪いときに金価格が上がりやすい実例となりました。

金価格は中国やインドを中心としたアジア圏の富裕層の増加で、ゆるやかな上昇傾向にあります。そのため、株価や為替などに下落要因が見えたりすると、金価格は常に上がりやすい状態にあるわけです。

一方、プラチナ価格の下落も中国などの新興国の景気動向が悪化していることが主要因です。プラチナは自動車やパソコンなどに使用されているため、仮に自動車などの売れ行きが悪化すると、直接プラチナの需要が減っていき、プラチナ価格は下がります。

純金とプラチナは同じ貴金属ではありますが、景気動向に対する値動きは対照的になる可能性が存在することは認識しておきたいです。

2015年2月時点の金価格の推移

貴金属 本日 1カ月前 1年前
金価格 5,254円 4,992円 4,650円
プラチナ価格 5,111円 5,098円 5,065円
銀価格 73.22円 69.01円 76.90円

2015年2月2日時点の1gあたりの税込小売価格です。前月比では純金が+262円、プラチナが+23円、銀が+4.21円となりました。

直近1カ月間における金価格の最高値は2015年1月23日の5,383円、最安値は2015年1月5日の4,992円です。金地金の税込小売価格の平均は1月が5,187円、12月が4,998円、12月が4,780円でした。

また、来月初旬における税込小売価格は純金が5,050~5,150円、プラチナが4,950~5,050円、銀が71.50~72.50円と予想しています。

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公開日公開日 2015.02.02
更新日更新日 2015.11.26

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