今後の金価格は上がる?2020年に「1g=9,000円」の可能性

今後の金価格は上がる?2020年に「1g=9,000円」の可能性

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少ない供給量と拡大する需要が金価格を上げる

金投資は短期売買で利益を得る金融商品ではありません。金価格は急落せずにゆっくりと上昇することから、長期保有で利益を狙いつつも、株式投資やFXによる短期売買のリスクヘッジとしての役割が大きいです。

そのため、長期的な金価格の予測が重要になってきます。先に結論から述べますと、純金の需要増と供給減により、長期的な金価格は上昇します。

純金の需要は中国とインドで高まっています。元々、彼らの純金に対する価値観は欧米諸国や日本よりも高く、重要なプレゼントでは純金を施すことが多いです。そこに数年間にわたって経済発展と人口増加がやってきます。

すでに富裕層が増えた中国では、先進国の投機筋が純金をいくら売っても、中国の投機筋が買っていくため、金価格はなかなか下がりません。

2014年11月時点では米国の好景気に伴い、短期的には株に投資したほうが利益が出やすいです。ただし、中国は株や商品にも投資しながらも、金価格が平均よりも少しでも下がると、純金を買い占める勢いで購入しています。

現在、純金の年間生産量のうち約66%は中国とインドが買っています。2020年にはこの数字が80%以上に伸びてくると予測され、その影響で金価格は急落する可能性が低いです。

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産出コストが上がると金価格に跳ね返る

金鉱山では南アフリカ共和国がシェアの70%を供給していましたが、2000年を過ぎてから産出量は落ち続け、現在は10%以下に下がっています。

これは採掘しやすい場所にある純金は採りつくしてしまったためです。現在は3,000m以上の深さまで掘らないと、純金が出なくなりました。これでは金価格よりも採掘コストのほうが高くなる可能性があり、実質的に純金が採ることはできません。

そのため、今は中国や米国のほうが純金の産出量としては南アフリカ共和国を上回っています。ただし、これらの国でもいずれは同じ問題にぶつかりますし、実際に採掘コストは上がり続けています。このように採掘コストが徐々に上がっていくことで、自然に金価格も上昇するわけです。

例えば「1g=3,000円」のときは深さ1kmまでは採掘できました。しかし、それ以上の深さは採算が合わないために、採掘を一時的にストップすることで供給量を制限します。その後、金価格が「1g=4,000円」になったときに、今度は深さ3kmまで掘り進むといったことを繰り返しています。

純金の需要は中国とインドが買い支えていますが、供給量は採掘コストの問題で十分ではないため、長期的には金価格が上がる仕組みです。

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長期的な円安になると純金の輸入価格も上がる

2014年10月の金価格は「1g=約4,600円」です。2012年10月が「1g=約4,800円」でしたので、2年間で4%ほど金価格は下がりました。2年間も保持したにも関わらず、元本が割れてしまう金投資は失敗に思えます。

しかし、3年前は4,300円、4年前は3,700円、5年前は3,000円ほどでした。このように1~2年の短期では捉えると、確かに含み損を抱える時期もありますが、10年の長期で捉えると、利益が出やすいわけです。

特に純金の需要と供給のバランスが明確になった2000年以降では、全期間で利益が出ています。

また、国内の金価格は為替レートに左右されやすいです。アベノミクスによる円安とインフレが金価格を上昇させるでも紹介していますが、円安になると輸入品の値段が上がります。それは純金も例外ではありません。

そのため、今後5~10年間は大きな円安トレンドになると予想されていますので、国際的な金価格が下落しても、円安の影響で国内の金価格は上昇傾向になりやすいです。

このように中国とインドによる需要の増加、採掘コストの上昇による供給量の減少、長期的な円安トレンドにより、国内の金価格は2020年には「1g=9,000円」に達すると予測できます。

2014年11月時点の金価格の推移

貴金属 本日 1カ月前 1年前
金価格 4,635円 4,623円 4,352円
プラチナ価格 4,902円 4,840円 4,861円
銀価格 66.63円 67.50円 72.96円

2014年11月4日時点の1gあたりの税込小売価格です。前月比では純金が+12円、プラチナが+62円、銀が-0.87円となりました。

直近1カ月間における金価格の最高値は2014年10月22日の4,677円、最安値は2014年10月6日の4,564円です。金地金の税込小売価格の平均は10月が4,632円、9月が4,664円、8月が4,545円でした。

また、来月初旬における税込小売価格は純金が4,600~4,900円、プラチナが5,100~5,400円、銀が71.00~74.00円と予想しています。

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公開日公開日 2014.11.04
更新日更新日 2015.04.11

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純金積立コツコツ入門編集部
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