海外の金価格が3年で35%下落しても純金を購入し続ける理由

海外の金価格が3年で35%下落しても純金を購入し続ける理由

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2013年の金価格は海外で下げて国内で上がった

金価格には世界共通のレートで購入できる海外(ドル建て)の金価格と、日本で購入するための国内(円建て)の金価格があります。

2013年は海外では株を購入する動きが強まったため、代わりに純金が売られてしまい、海外の金価格はコンスタントに下がりました。一方、アベノミクスによる円安が進み、国内の金価格は海外ほどは下がりませんでした。

通常、海外の金価格が下がると、国内の金価格も連動して下がります。しかしながら、2013年は「海外で下げて国内で上がる」という現象が起こりました。これは過去10年間を見てもかなりレアケースです。

これまでは「1ドル=75~90円」などの円高が続いていて、海外の金価格が上がっても、円高で国内の金価格は相殺されてきました。

それが2013年は海外の金価格が下がっても、円安で国内の金価格は維持されます。国際的な金価格であるニューヨーク金の下げスピードよりも、円安が速く進行したことで、国内の金価格は上昇に転じたときもありました。

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2014年9月にようやく長期的な円安シグナルが発生

海外の金価格が下がっている理由は、リスクが薄まったためです。2008年から続いたリーマンショックの事後処理や2009年のギリシャショック、特にユーロ圏のスペインやイタリアの国債利回りの上昇など、世界経済を急激に冷やしてきたリスクが、2013~2014年にかけて弱まりました。

そのため、安全資産である米国債や純金が売られていき、株に資産が流れます。その中で特に日本ではアベノミクスによる円安と株高が予測しやすかったため、2013年は自信を持って投資先を決める人も多かったです。

2014年は米ドル/円の為替レートと日経平均を含めた株価全体が9カ月間も硬直状態でしたが、2014年9月に一気に5円も円安に動くほどの円安シグナルが発生して、日経平均も16,000円を突破しました。

2014年も海外の金価格は低価格が続いていますが、それでも円建ての金価格は微増しているため、今後も円安と株高を見通して「株で攻めて、純金で守る」というリスクヘッジが望ましいとされています。

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2015年に海外の金価格が下がっても投資は続ける

世界的な景気回復の流れを受けて、2015年も「ドル建ての金価格は20~30%下落する」と考えられます。一方で円安が進むために「円建ての金価格は軟調をキープする」と予測できます。

このような海外の金価格が下落トレンドにある中で「純金を買っても損はしないか」と疑問に思う人もいますが、短期的な投資に対しては、プロでも読みが難しいために「純金を購入したほうがいい」とは断言できません。

例えば、2011年9月の「1トロイオンス=1,896円」だった金価格は、2014年9月には「1トロイオンス=1,240円」までに下がりました。実に3年間で35%も下落したわけです。いくら円建ての金価格が堅調だとしても、短期で純金の売買を繰り返すことはリスクが高すぎます。

しかし、2011年9月の金価格は過去の流れからすれば、明らかに「買われすぎ」ですし、そのあとの急落は反動減による影響が大きいです。

いずれにしても長期的な金価格は右肩上がりで間違いありません。特に円建ての金価格については、円安が最短でも2020年ごろまでは続き、円建ての金価格は年々上昇するとされています。

つまり、金価格が上がっているときも一定額を買い続けて、金価格が下がっているときも一定額を買い続ければ、金価格が低いときほどより多くの量を購入できるため、現在の金価格の急落は買い時とも判断できます。

2010~2011年の急騰と2012~2013年の急落がありましたが、長期的には金価格が上昇トレンドを描いています。今後もそれは続くために金投資の継続を徹底することが大切であり、地味に思えてもコツコツと積み立てることが賢明です。

2014年10月時点の金価格の推移

貴金属 本日 1カ月前 1年前
金価格 4,642円 4,699円 4,397円
プラチナ価格 4,816円 5,221円 4,750円
銀価格 67.71円 73.44円 75.70円

2014年10月1日時点の1gあたりの税込小売価格です。前月比では純金が-57円、プラチナが-405円、銀が-5.73円となりました。

直近1カ月間における金価格の最高値は2014年9月2日の4,706円、最安値は2014年9月16日の4,635円です。金地金の税込小売価格の平均は9月が4,664円、8月が4,545円、7月が4,679円でした。

また、来月初旬における税込小売価格は純金が4,400~4,700円、プラチナが5,000~5,300円、銀が70.00~73.00円と予想しています。

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公開日公開日 2014.10.04
更新日更新日 2015.04.11

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