アベノミクスによる円安とインフレが金価格を上昇させる

アベノミクスによる円安とインフレが金価格を上昇させる

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円安になると国内の金価格は上がる

ロンドンやニューヨークにおける海外の金価格が変わらなくても、円安が進むと国内の金価格は上がります。

例えば、2010年9月のドル建ての金価格は「1トロイオンス=1,271円」であり、円建ての金価格は「1g=3,473円」でした。その時点の為替レートは「1ドル=83.514円」です。

それが2014年6月ではドル建ての金価格は「1トロイオンス=1,278円」とあまり変わらず、円建ての金価格だけが「1g=4,239円」に上がりました。その時点の為替レートは「1ドル=101.320円」です。

項目 2010年9月 2014年6月
ドル建ての金価格 1トロイオンス=1,271円 1トロイオンス=1,278円
円建ての金価格 1g=3,473円 1g=4,239円
為替レート 1ドル=83.514円 1ドル=101.320円

3年9カ月の間、一時的に激しく上下しながらも、結果的にはドル建ての金価格は値がほとんど変動せず、上昇額は実に1トロイオンスあたり7円のみ、上昇率は0.006%に過ぎません。

しかし、円建ての金価格はこちらも幅広いレンジで動きながら、結果的に上昇額は1gあたり766円、上昇率は22.0%に達しました。

同時に為替レートも21.3%上昇しており、円建ての金価格が上がっている要因が「ドル高円安の影響である」ことがわかります。

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円安が30%進むと金価格も30%上昇する

国内の金価格は円安が進むほど上昇します。例えば「1ドル=100円」のときに、金価格が「1g=4,000円」だったとします。円安が進んで「1ドル=120円」になると、金価格は「1g=4,800円」になっているわけです。

米ドル/円 100円 110円 120円
円建ての金価格 4,000円 4,400円 4,800円

この理由は国内で売買される円建ての金価格が、ドル建ての金価格を基に円換算して算出されるためです。

つまり、国際的にはドル建ての金価格で売買することが基本であり、そのドル建ての純金を売買するときに、日本円を米ドルに両替するために、為替レートの変動が金価格に影響するということです。

このようにドル建ての金価格が上昇を躊躇していても、円建ての金価格は円安が進行すれば、最高値更新も十分にあり得ます。

今後、アベノミクスは円安を進行させて、国際的な競争力を高めようとしているために、長期的に円安が続くことも期待されています。

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インフレで物価が上昇すると金価格も上がる

インフレの進行も円建ての金価格を押し上げてくれます。インフレとは物価が上がることを意味しますが、純金も物の1つですので、価格は上がりやすくなります。

もちろん、円安とインフレの進行で、株価が上がりやすい状況になると、利息や配当が付かない純金からは資産が流れて、金価格は下落するシナリオも考えられます。

しかし、株価にも円安とインフレの進行だけでは上昇しないまた別の要因もあり、数年後の株価を予想することは困難を極めます。

その点、純金は「純金の算出は限界があるが、市場のニーズは拡大するため、需給面から見ても下落リスクは小さい」という原則論が心強いです。

アベノミクスで円安とインフレが到来するなら、単純に国内の金価格は上がるでしょう。仮にアベノミクスが頓挫しても、純金は資産のリスクヘッジになります。

2014年9月時点の金価格の推移

貴金属 本日 1カ月前 1年前
金価格 4,671円 4,647円 4,586円
プラチナ価格 5,226円 5,286円 4,983円
銀価格 73.22円 75.49円 79.32円

2014年9月3日時点の1gあたりの税込小売価格です。前月比では純金が+24円、プラチナが-60円、銀が+6.59円となりました。

直近1カ月間における金価格の最高値は2014年8月15日の4,716円、最安値は2014年8月5日の4,635円です。金地金の税込小売価格の平均は8月が4,545円、7月が4,679円、6月が4,578円でした。

また、来月初旬における税込小売価格は純金が4,500~4,800円、プラチナが5,200~5,500円、銀が72.00~75.00円と予想しています。

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公開日公開日 2014.09.03
更新日更新日 2015.04.11

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