純金の需要と供給を理解!中国やインドで買われている

必要であれば価格は自然に上がる

必要であれば価格は自然に上がる

商品の価格や物の価値は必要性が高いほど、徐々に上がっていきます。需要に対して供給量が少ないと、その勢いは加速度を増します。

地球上にある純金の割合純金の需要と供給のバランスも商品と似ています。右の円グラフは地球上に存在する純金の割合です。

2010年時点のデータによると、まだ採掘していない採掘可能埋蔵量を抜かせば、合計で17万トンが市場に出回っています。

2014年4月時点の円建て金価格に換算すると、その額は730兆円以上に達します。その中でも宝飾品需要が84,100トンで50%を占めまています。

次に民間投資が31,400トンで19%、公的保有が29,000トンで17%、工業用などが20,200トンで12%、不明が3,600トンで2%でした。

ただ、これは古くから累計であり、現時点の年間需要ではありません。2010年時点では民間投資が年間1,901トンもあり、宝飾品の年間1,759トンを上回っています。

電子機器、医療機器、メッキなどが含まれる工業品も年間350トンとここ数年で需要が増えていますが、やはり、民間投資の需要増には及びません。

それとは別に先ほどの「地球上にある純金の割合」の円グラフで注目すべきは、採掘可能埋蔵量です。純金はすでに2/3を掘りつくし、残り1/3しか採掘できません。1/3の純金の量は約6万トンであり、50mプールに換算すると1杯強しかないです。

さらに純金は採掘しやすい鉱山から採っているために、これから採掘するためには以前よりもコストがかかります。このように純金の需要は高まりながらも供給が限られているため、価格が上がっていくとされています。

純金にある商品とマネーの2つの価値

投資需要が高まっている純金ですが、根本的にゴールドの輝きは人を魅了する性質があります。純金よりも手に入りにくい物品はありますが、人は視覚的に純金に美しさを感じ、富の象徴として崇めてきました。

つまり、純金は市場的な価値に加えて、心理的な価値も兼ね備えています。これが商品として純金の需要を高めている要因です。

例えば、純金の消費国第1位のインドでは、魔除けや厄除けとして金を保有する歴史があります。結婚するときも嫁ぎ先に持参金として金製品を持っていき、結婚式の衣装でもゴールドをまとって祝福をあげます。

純金の消費国第2位の中国でも純金やプラチナのジュエリーは人気です。購買意欲が旺盛な中間所得層が増えたおかげもありますが、単なるファッションとしての貴金属よりも、中国では宗教的な思想と資産運用の相乗効果がベースにあります。

また、携帯電話の基盤やインフルエンザの検査薬にも純金は使われています。このように純金に商品としての利用価値が高いため、値崩れがしにくいわけです。

一方で純金はマネーとしての価値もあります。株や債権などの有価証券、または貨幣でさえもその価値はインフレや有事などで下落します。金融恐慌をきっかけとした日本型不況でも実証済みで、状況によっては株が紙くずになるリスクを伴いました。

しかし、このように為替レートが乱高下したり、株価が下がったりした場合には、投資対象が純金に仕向けられ、景況感が悪化するほどむしろ金価格は上がっていきます。

過去には純金自体が貨幣の変わりになった歴史もありますが、現在における「商品とマネーの二面性」は金融資産の中でも特異な存在となっています。

管理者不在の積み立てられた純金

通貨は各国が管理しており、世界中で為替として売買されています。株は会社が発行しており、各証券会社を媒介して取引されています。

純金も「誰かが管理しているのか」と言えば、るロンドン金市場や日本金地金流通協会のようなグループはありますが、明確な管理者がいません。

手にした人が所有者であり、管理者でもあります。もちろん、純金積立は安全に管理されていますが、それでも金地金自体には所有者を示すような証文もありません。

それは金地金は管理者がいなくても、自然に価値が共有されており、信用があるからです。逆に「信用が必要なものには管理者も必要」と言えます。

貨幣や株も極論ではただの紙切れであり、信用しているからこそ価値があります。逆に信用がなくなったときには価値が暴落してしまい、ゼロにもなり得るわけです。

一方、純金にはこのような信用リスクがなく、存在自体に価値がある金地金は「あらゆる変動に強い物質」と言えるでしょう。

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公開日公開日 2008.04.19
更新日更新日 2015.07.27

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純金積立コツコツ入門編集部
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