既に世界中にある金の2/3が採掘され、残りの1/3はコストがかかる場所にあるために、今後も金価格は上昇の一途を辿るとされています。
価格高騰を追い風に現在、金鉱脈を探すプロジェクトが日本でも行われています。場所は鹿児島県伊佐市に位置する菱刈鉱山で、住友金属鉱山が運営する国内で唯一稼働中の金鉱山です。
鉱山の入り口から地下へ数百メートル進むと、車1台分の幅しかない真っ暗なトンネルがあり、その奥へ進むと光る白い帯が黒い影に縦に走っています。これが金鉱脈です。
実にここから年間で7.5トンもの金を産出しています。地下にいる約30人の社員は、網の目のように広がる坑道を暗闇の中、黙々と作業し続けます。探し当てた鉱脈を爆薬で粉砕して、金鉱石を掘り出し、そこから地上の精錬所で金色に輝く金を抽出します。
鉱山会社は金価格の高騰に沸いています。2010年は住友金属鉱山は前期よりも70%以上も営業利益が増えました。海外鉱山の持分や金鉱山以外の影響もあるものの、金価格の上昇が増益に寄与しています。金価格が高騰すれば、金の含有量が低い鉱脈を採掘しても、採算が合うために利益が拡大するわけです。
一方、金の生産コストは上昇しています。1トロイオンス=約31.1g当たり717ドルと前年比だけでも4%も上場しました。やはり、主要生産国の南アフリカでは採掘現場までの距離が地下数千メートルにも達し、電力や人件費のコストが膨らんでいます。金価格の高騰で採算は合うはずでも、採算が増えることは難しいです。
人類が有史以来掘り出した金の総量は、16万5,000トンとオリンピックプール約3.5杯分に過ぎないですが、このまま採掘を続けると約30年で金は枯渇します。
この10年間で金価格は上昇をし続け、さらに中国やインド、アフリカでの金需要の高まり、電子機器の増加、その上で投資資金の流入で投資家が保有する金が増えれば、需要が引き締まり、金の希少価値はさらに高まります。
純金積立の取扱各社を比較
金価格が上昇する4つの原因