個人や海外ファンドが資金を引き揚げたため、貴金属が急落しており、特に金とプラチナでは3ヵ月ぶりの安値をつけました。
金の下げ幅は前日比-167円と値幅制限がなくなって以降最大です。価格が一定水準を越えて大きく変動したときに取引を中断するサーキットブレーカーも発動しました。
2009年11月まではドル安が続いたため、対ドルの外貨を使って、より多くの金を代替通貨として購入していました。その結果、ジワジワと金価格が上がりましたが、それ以上にドル安トレンドは強く、投資家は金を買い漁ります。
しかしながら、ギリシャなどの欧州諸国の財政懸念が持ち上がり、ユーロが売られ、ドルが買われたため、ドル高にシフトして、金の購入をストップするようになりました。
2009年12月初旬には「ここがピーク」と判断され、貴金属から投資マネーが流出し始めています。
このように海外ではユーロ安ドル高のため、金価格が年初から約3%下落しています。ただ、日本国内に限ると、ドル安円高が進んだことにより、下落率が約5%と大きくなりました。
円が上昇すれば、円建てで取引される国内価格は下がる、もしくは変わらないのが基本です。円高でドル建ての金価格がお得に感じます。1995年に「1ドル=75円」まで円高になったとき、円建て金価格は6ヵ月で1450円から1030円にまで急落しました。
しかし、ドルが下がったから金に投資する人がたくさんいるため、国内の金価格も自然と上昇する傾向もあります。ドル安だからリスクヘッジとして、金買いが急増します。
そもそも「円高=日本企業の評価が高い=日経平均株価が上昇=マネーは金から株へ」となり、「円高=金価格下落」に結びつくはずなのですが、経済がそう単純なはずもありません。
2010年現在では、全ては米国の動きにかかっています。米国の失業率が上がれば、ドルの信用が落ちて、円高ドル安が加速する一方、景気不安から日経平均も一緒に下がります。
金価格は需要よりも投機で変動します。今後はドル相場の動向が焦点です。そのドル相場はユーロ圏の経済不安が一服すれば、またドル安になります。そして、金価格は再び上昇傾向になるはずです。
金価格が上昇したときには、純金積立の申込件数は増えるそうですし、当サイトのアクセス数も比例して動きます。だから、今後、金価格が安くなったとしたら、スポット買いするチャンスです。
レアメタルの価格は上がり続ける
1年5ヵ月ぶりにプラチナが高値