金価格の主な変動要因は米ドル相場です。最近ではドル安になると上昇、ドル高になると下降する傾向があります。アメリカの金融政策の動向は影響しやく、特に利上げで金価格は下落しやすいです。
世界的には国際金融情勢において、金融不安が高まると上昇し、解消に向かうと下落する傾向があります。同様にインフレ率が高いと上昇し、低いと下落します。戦争などの有事で国際政治情勢が悪化しても、安定的な金に資金が集まります。
これらを踏まえて、2009年12月に史上最高値を付けた原因を探ってみます。2009年1月に最安値の2,240円を付けた金価格は、2009年12月に最高値の3,475円まで上昇しました。
やはり、これはリーマン・ショック後に、アメリカが貿易赤字&財政赤字を抱え、さらに巨額の債務を一般家庭が背負っていることから、経済の先行きが不安視されて、ドルの信用力が低下したためです。
低空飛行の米国経済下では、ドンドン弱くなるドルを持っていても、ドル安で損をするだけです。行き場を失った投機マネーが一気に金に流入しました。NY金先物は「1トロオンス=1227.5ドル」に上昇です。
しかし、日本国内の小売価格は米国ほど上がりませんでした。これは日本では海外の価格を参考にして、1gあたりの価格を円換算で決めるためです。ドル/円の為替レート次第で、金価格も変わります。
「1ドル=120円」と「1ドル=80円」では、仮にNY金先物の価格が変動しなくても、円相場の影響を受けて、国内の金価格は変わってきます。これは少しずつ投資できる純金積立でも同じことです。
2009年12月にNY金先物が上昇している中、急激な円高となったために、国内価格ではゆるやかな伸びに留まりました。しかしながら、それでも歴史的には稀に見るほどの上昇トレンドだったと言えます。
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