金ETF - 株のように純金が売買できる人気の仕組み

金ETFの基本データ

総合 4.2点4.2
評価
必要資金 1口4,000円~(2016年3月時点)
購入先

株式投資と同じ仕組みで純金に投資できる

株式投資と同じ仕組みで純金に投資できる

金ETFとは「株を売買するときと同じ流れで純金を買えるようにした金融商品」です。株式投資と同様に証券会社で銘柄を指定して購入できます。

例えば、金の果実という金ETFには「1540」と銘柄コードがあります。2016年3月時点では4,300円前後を付けており、1口単位で購入できます。

金ETFは株と同じ仕組みですから、ほとんどの証券会社で取引できます。リアルタイムに刻々と金額が変わっていき、始値と終値、高値や安値、出来高も毎日発生しています。現物買いや信用取引をすることも可能です。

通常、純金を購入するときは、純金の延べ棒でしたら1kgあたり400~500万円が必要ですが、金ETFであれば1口数千~数万円で購入できる気軽さがあります。もちろん、維持費や保管料もかかりません。

逆に売却するときも、純金の延べ棒のようにわざわざ純金を店舗に持って行き、換金してもらう必要もありません。株と同様にネット上で「売り」のボタンを押すだけです。

次に金ETFを難しく説明すると、ETFとは「Exchange Traded Fund」の略であり、つまり「証券取引所で取引できる投資信託」を意味します。

投資信託の一種である金ETFは、基本的には金価格に連動しており、金価格が上がると金ETFの評価も上がるようになっています。株式投資ではその株に人気が集まると株価が上がりますが、金ETFも純金に人気が集まると金価格が上がり、結果的に金ETFの価格も上がる仕組みになっています。

今までは金投資というと「敷居が高い」イメージが根強かったですが、金ETFの登場で、価値がゼロになることがない実物資産を気軽にネットで売買できるようになりました。

金ETFを購入するメリットとデメリット

10個ある金ETFのメリットと魅力

  1. 金地金とは違って購入手数料も安く、リアルタイムで売買できます。
  2. 数千~数万円で売買できる手軽さがあります。
  3. 少額で投資ができるため、分散投資に適しています。
  4. 毎月一定額を投資するドルコスト平均法が使えます。
  5. 株式投資と同じ仕組みでネット上で取引が完結します。
  6. 金地金などとは違い、保管コストや盗難リスクが発生ありません。
  7. 世界レベルの経済危機になった場合でも、逆に価格が上がります。
  8. 金ETFは株や債券のように紙くずになるリスクがありません。
  9. 証券会社で購入できるので、投資情報が把握しやすいです。
  10. 金ETFを運営する会社が倒産しても、資産が保護されます。

7個ある金ETFの注意点やリスク

  1. 証券会社ごとに決められた購入手数料が発生します。
  2. 価格に対して0.4~0.5%前後の信託報酬が、毎年発生します。
  3. 景気が良くなるほど買われなくなり、価格が下がりやすいです。
  4. 出来高が少ない金ETFは、売りたくても売れないときがあります。
  5. 円建てで購入しているため、円高による為替リスクがあります。
  6. 株式投資と違って、配当や優待は発生しません。
  7. 現物と交換できないタイプ金ETFは、倒産リスクがあります。

金ETFも安値で買って、高値で売ることが基本ではありますが、短期間で売買を繰り返すような金融商品ではありません。

それは金価格が株価のように1年で2~3倍になることがないからです。過去にあった大きな価格変動としては、年間で20~30%アップが当てはまりますが、それもリーマンショックが絡んでいたり、かなりまれな現象でした。

純金1gあたりの国内金価格を見ると、2011年は3,931円、2012年は4,179円、2013年は4,962円でしたので、数%の上昇で止まっています。

純金は資源であり、供給量が徐々に減っていく性質を持っています。その一方で純金は宝飾品や電子機器に使われて続けているので、純金の需要が激減することはありません。

このような純金の特性上、長期的にはゆるやかに価格が上がるされているので、私たちも長期的に毎月や毎年、一定の金額を投資し続けることが最適な投資方法と言えます。

本物の純金の延べ棒は1回の売買で数百万円単位が必要ですが、金ETFでは1回数千~数万円ですので、コツコツ積み立てるような長期投資が可能です。長期的に投資したい純金に、長期的に投資できることが金ETFの最大のメリットでしょう。

金ETFや金属ETFの銘柄リスト

金ETFは株と同じように取引できますが、金価格に連動するといったシンプルな仕組みであるため、会社ごとに発行される株と違って、銘柄は数種類しかありません。

金ETFを運営している会社は三菱UFJ信託銀行や野村アセットマネジメントなどの金融機関が中心です。それぞれの金融機関ごとに1種類の金ETFが販売されており、2016年3月時点の価格では4,000~6,000円で買えます。

名称 信託報酬 現物交換 管理会社
純金上場信託(金の果実)
1540
0.4% 三菱UFJ信託銀行
純プラチナ上場信託(プラチナの果実)
1541
0.5% 三菱UFJ信託銀行
純銀上場信託(銀の果実)
1542
0.5% 三菱UFJ信託銀行
純パラジウム上場信託(パラジウムの果実)
1543
0.5% 三菱UFJ信託銀行
SPDRゴールド・シェア
1326
0.4%程度× ワールド・ゴールド・トラスト・サービシズ・エルエルシー
金価格連動型上場投資信託
1328
0.5%以下× 野村アセットマネジメント
ETFS 金上場投資信託
1672
0.39%以下× ETF・セキュリティーズ・リミテッド
国内金先物価格連動型上場投信
1683
0.45%× みずほ投信投資顧問

このように金ETFは種類がありますが、重要なことは金ETFが現物と交換できるかどうかです。自分が購入した金額分の金ETFの担保として、金ETFを運営する会社が本物の純金の購入と保管を行っているという意味です。

現物の裏付けがない場合、その金ETFを運営している会社が倒産したり、その金ETFがしたときに、投資した資産が戻ってこないケースがあります。できる限り、現物交換ができる金ETFを選びましょう。

次に信託報酬は0.5%前後が望ましいです。信託報酬は保持している金額に毎年かかる手数料になります。もし、手持ちの金ETFが年間1%上昇しても、信託報酬も1%しか上昇しなかったら、トータルで±0円となり、利益が発生しません。

また、2013年あたりまでは実物資産の主な投資先として純金が買われてきましたが、価格が安定してきたことに伴って、人気も落ち着きました。

そのため、純金へ向かうはずの資金が、価格変動が激しいプラチナや銀などにも分散されており、現在ではパラジウムETFなども買えるようになっています。

金ETFを売買できる会社の購入手数料を比較

先ほどは数種類ある金ETFの銘柄をリストアップしましたが、今度はその金ETFが買える証券会社を紹介します。下記は各証券会社における1回の約定代金別の売買手数料です。

会社名 10万円 30万円 50万円
マネックス証券 108円270円486円
楽天証券 368円368円368円
松井証券 0円324円540円
カブドットコム証券 194円388円583円
SBI証券150円293円293円

金ETFの購入手数料は基本的には株式投資の売買と同じ金額です。そのため、すでに株をやっている人であれば、すでに契約中の証券会社からの購入が最もスムーズですし、これを機会に新しい証券会社でスタートすることもおすすめです。

ちなみに私は毎月1万円程度の金ETFをマネックス証券で購入しています。銘柄は現物交換ができる純金上場信託(金の果実)です。

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公開日公開日 2014.07.23
更新日更新日 2016.04.18
執筆者Kirito Nakano

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