純金は魅力的でそれ自体が価値の高い物質です。金価格は長期的な視野で見ても、上昇傾向が強いです。
しかしながら、需要と供給の関係で世界的に純金を欲しているから、純金の価値が高まっているのかというと似て非なるものがあります。
南アフリカでの金の生産量が下がっても、インドや中国での経済発展で需要が急増しても、ワシントン協定により政府が保有する金の売却に制限しても、まだ金が不足している状態には陥っていません。
将来、金は希少価値が高まり、確実に価格も上昇していきますが、極端に流通量が減っているとは言えないです。
現在、金価格の値動きに関係しているのはドル相場であり、さらに原油価格や金利上昇、日経平均株価などとも多少の連動が見られます。
金は原油と同様にドル価格で取引されています。ドルに対して円の価値が変動しても、間接的に金価格が変動しているように見えるのです。
例えば、世界的にドルの価値が安くなり、「1ドル=150円」が「1ドル=100円」になったとします。
金価格が変わらずに為替が変動したため、「金1g=30ドル=4,500円」だったのが、「金1g=30ドル=3,000円」になります。
円建てで純金を買う場合は円高ドル安の方が、純金はお買い得になる傾向があります。
しかし、お買い得ですと買いが集中します。世界的なドル安なると、各国の投資家が純金を買い漁り、価格がグンと上昇していきます。
通常、金とドルは逆相関にあり、ドル安になれば金価格は上昇し、ドル高になれば金価格は下落します。
例えば、2008年にサブプライムショックの影響でドル安が加速したとき、なぜか金価格も3,000円から2,500円くらいまで一気に下がりました。これはいくら金が買いでも、あまりにもダメージが大きい不況で、手元に現金が必要になったため、金を売却した動きがあります。
予想されていたのですが、2009年になると純金が買い戻しが起こり、3,000円近くまで回復しました。その後は米国経済が不安定でドル安になり、金価格は急上昇したのですが、EUのほうが相対的に景気が悪く、ユーロ安でドル高になったため、金価格は徐々に下がりました。
基本的に円高ドル安なら金価格が上昇し、円安ドル高なら下落します。資産化が米ドルの外国為替に買うのか、代わりに金に投機マネーを持っていくのかがポイントです。
純金積立をしていると価格の上昇が価値の上昇と勘違いしやすいですが、純金自体の価値は緩やかな上昇傾向にあるだけです。
純金そのものの価値は急激に変動しません。純金は地球上に存在する絶対量も算出されておりますが、他の金属と比較して、突出して需要が高いかと言うとそうではないです。
現在の純金の供給量は、まだ需要に応えていますが、供給量が減ったときには投資商品としての金価格が上昇してしまうため、既に投資商品としてはチャンスを逃していることになります。
1年後に上昇する保証はないものの、数年後の上昇を期待して、今の内からコツコツ投資していくのが賢い選択です。
また、純金は過去の実績からインフレや世界有事に強いです。ローリスクローリターンになる理由は純金の価値は高まりつつも、為替や株価の煽りで価格が大幅に下落する確率も少ないです。
したがって、資産の一部として長期間購入、保有し続けて、他の金融商品と組み合わせることができます。投資というよりもリスクに備える資産と捉える考え方もあります。
ドルと株の価格が乱高下している現在は、むやみにハイリスクの金融商品には手を出さずに、純金を購入し続け、タイミングを見計らって、また別の金融商品に投資する方も増えています。
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