純金は魅力的でそれ自体が価値の高い物質です。
純金の価格は長期的な視野で見ても、上昇傾向が強いです。
しかしながら、需要と供給の関係で世界的に純金を欲しているから、純金の価値が高まっているのかというと似て非なるものがあります。
純金の値動きに関係しているのはドル相場と日経平均株価の2つです。
以前は純金10gを300ドルで購入できましたが、ドルの価値が下がり、純金10gに360ドルを払わないといけない場合があります。
純金を持っている側とすれば、ドル安のおかげで純金の価値が上がっているように見えます。10gの純金を持っていて、ドル安になればなるほど、多くのドルと交換できるのです。
ドルだけで生活している、もしくはドル安でも円価格がぶれない場合は、純金の価格が上昇していることになります。
逆に世界的にドルの価値が変わらず、日本円だけが安くなった場合は、純金10gを300ドル3,000円で購入できたのが、純金10gを300ドル6,000円で購入することになり、ドルに対しての円安でも純金の価格が上昇しているように見えます。
純金は原油と同様にドル価格で取引されています。対ドルに関して、円の価値が変動しても、間接的に純金の価格が変動しているように見えるのです。
ただし、現在の世界情勢から見て、ドル安になると円高になりやすく、ドル高になると円安になりやすいです。
純金積立で資金を純金に変える場合、現物の直接保有と商品に投資する方法があります。純金の投資対象としての位置付けに関しては、両者ともあまり変わりません。
現在は株が電子化されましたが、株と同様に自宅に保管するか、証券会社に預けておくかの違いです。
その株価も純金の価格変動に相関しています。最近20年間の統計を取っても、株が上がれば純金が下がり、株が下がれば純金が上がっています。
株が下がれば、株を買う人がいないので純金を買う、分散投資の需要価値の結果とも言えます。
最近はドル安になっても、同じ幅で円高にはならずに、少し円高になるような傾向が見られます。
この場合は純金の価格が上昇しているように見え、さらに少しの円高でも株価は下がり、株に投資できないが故に純金に資金が流れ、さらに純金価格が上昇する傾向も見られました。
純金積立をしていると価格の上昇が価値の上昇と勘違いしやすいですが、純金自体の価値は緩やかな上昇傾向にあるだけです。
純金そのものの価値はなかなか変わりません。純金は地球上に存在する絶対量も算出されておりますが、他の金属と比較して、突出して需要が高いかと言うとそうではないです。
また、純金は過去の実績からインフレや世界有事に強いです。ローリスクローリターンになる理由は純金の価値がなかなか変わらなくても、為替や株価によって、間接的に価格が変動するところにあります。
したがって、資産の一部として長期間購入、保有し続けて、他の金融商品と組み合わせることができます。投資というよりもリスクに備える資産と捉える考え方もあります。
ドルと株の価格が乱高下している現在は、むやみにハイリスクの金融商品には手を出さずに、純金を購入し続け、タイミングを見計らって、また別の金融商品に投資する方も増えています。