金鉱株・貴金属関連株 - 金価格と相関している銘柄に投資

金鉱株・貴金属関連株の基本データ

総合 3.8点3.8
評価
必要資金 20万円~(2016年3月時点)
購入先

金価格の推移に企業業績を織り交ぜる

金価格の推移に企業業績を織り交ぜる

金価格は需要増と供給減が重なって、長期的に上昇しやすい環境が整っています。しかし、世界的な好況が続くと、投資マネーは利息や配当も付かない純金ではなく、株や商品などに向かうために金価格は下落しがちです。

そこで金鉱や貴金属などのビジネスをする企業の株を買うことで、株価上昇のときも利益を享受したり、損失を限定させることができます。私たちの投資損益は金価格の動きに依存することなく、企業業績に連動されます。

金鉱株や貴金属関連株の最大の特徴は、他の金投資よりも金価格との相関係数が弱いことです。相関係数は-1.0~1.0の数値で表し、1.0に近いときは関連性が大きい、-1.0に近いときは関連性が小さいことを意味します。

そのため、金価格との相関係数では、1.0で金価格とまったく同じ動きをして、-1.0で金価格と逆の動きをすることになります。

例えば、金地金純金積立などは現物を直接購入するタイプであるため、金価格との相関係数は1.0です。金投資信託金ETFなども金価格に連動した金融商品であるため、金価格との相関係数は0.97~0.99ほどです。

しかし、金鉱株や貴金属関連株は0.0~0.7などと相関係数が弱まり、企業ごとに数値に幅があります。相関係数が0.7の企業は金価格の変動で株価が反応しますが、相関係数が0.0の企業は金価格に連動しにくいというわけです。

例えば、DOWAホールディングスは純金などの貴金属の回収が主な事業のために、相関係数が0.5~0.7と強めですが、日本高純度化学は金価格に左右されにくい金メッキが主要産業のために、相関係数は0.1~0.3と弱めです。

つまり、企業の事業内容や事業規模によって、金価格との相関係数が異なります。金鉱で純金を採掘する企業では金価格が売上に直結するために0.5になったり、金属加工や製造する企業では0.3にとどまったりします。

貴金属を販売する企業では極端な金価格の下落はむしろビジネスチャンスであり、売上アップが企業の株価上昇につながるため、金価格との相関係数が-0.3など、逆相関に寄ることもあります。

また、総合商社では多様なビジネスの影響で相関係数は弱くなりますし、貴金属専門業者は相関係数は強くなります。このように同じ金鉱株や貴金属関連株でも銘柄を選ぶときは、金価格との連動性をチェックしたいです。

金鉱株・貴金属関連株を購入するメリットとデメリット

8個ある金鉱株・貴金属関連株のメリットと魅力

  1. 現物を取引しないために売買手数料が安く、流動性も高いです。
  2. 数十万円で売買できるため、多額の現金を必要としません。
  3. 信用取引で売りから入ることもできます。
  4. 金地金などとは違い、ネット上ですべて取引が完結します。
  5. 金地金や金貨のような保管料や盗難リスクがありません。
  6. 金価格が下がったときでも株価は上昇することがあります。
  7. 金価格に関係なく、企業業績が伸びると値上がり益が得られます。
  8. 株を保持しているだけで企業ごとの配当や株主優待が貰えます。

7個ある金鉱株・貴金属関連株の注意点やリスク

  1. 証券会社ごとに決められた購入手数料が発生します。
  2. 純金積立のように月数千円から始めることはできません。
  3. 自動積み立ての仕組みはなく、自分で売買タイミングを判断します。
  4. 企業のビジネスと金価格との関連性は初心者には判断しにくいです。
  5. 金価格が上がったときでも株価は下落することがあります。
  6. 金価格に関係なく、企業業績が下がる損失が発生します。
  7. 現物を売買するわけでないため、最悪紙切れになることがあります。

金鉱株や貴金属関連株では現物を取り扱うわけではないため、取引額が100万円でも売買手数料は500~1,000円で済みます。仮に取引額が30万円であれば、マネックス証券は250円、楽天証券は341円しかかかりません。

株式投資ではもちろん保管料や盗難リスクもなく、むしろ金地金や純金積立と違い、その企業の株を持っているだけで配当や株主優待が貰えることが最大のメリットです。

逆に株価は金価格のような落ち着いた値動きをしません。世界規模の経済危機や有事で乱高下することもここ数年では珍しくないですし、JALやライブドアのように上場廃止で、株価が1円になる可能性もあります。

純金に関連する上場企業リスト

純金積立と比較するとハイリスク・ハイリターンではありますが、株式投資は一般的な金融商品です。すでに株式投資で資産を持っている人も、分散投資を目的に純金に関連する株を購入してみましょう。

同じ純金に関連する企業でも鉱山、精錬、加工、金メッキ、リサイクルなど事業が異なります。現物を扱うほど金価格との相関係数も強いですが、その企業が手掛ける事業の種類によって、金価格との連動性が上下します。

銘柄相関係数説明
中外鉱業
1491
0.1~0.3売上の約80%が純金のリサイクル事業です。仕入れ、精製、加工だけではなく、金地金の販売までを手掛けています。
三井金属エンジニアリング
1737
0.0~0.2プラント建設などのエンジニアリング事業、上下水道などのパイプ事業、放射線防護などの素材事業を手掛けています。
コメ兵
2780
0.1~0.3全国展開しているブランド品の買い取り大手です。インバウンド観光で来客者が増加中ですが、純金だけを扱っているわけではないです。
日本高純度化学
4973
0.1~0.3電子部品の金メッキが主要産業ですが、金価格とはあまり関連していません。自動車やスマホの販売数が伸びたり、円安になると上がります。
三井金属鉱業
5706
0.1~0.3金属事業の売上が約25%ありますが、金属は亜鉛、スズ、銅が多く、純金の割合は少ないために、相関係数も弱いです。
三菱マテリアル
5711
0.3~0.5事業が多岐にわたりますが、100年以上前から純金の精錬を始め、純金積立サービスも提供するなど売上の過半数を金属が占めます。
住友金属鉱山
5713
0.2~0.42014年まで純金積立サービスを提供していました。ニッケルや銅などの精錬が主力産業であり、金価格との相関係数はあまり見られません。
DOWAホールディングス
5714
0.5~0.7純金などの貴金属の回収に強く、精錬、金属加工、電子材料などがメインです。金価格との相関係数は強めであり、円安による増益が顕著です。
アサヒホールディングス
5857
0.4~0.6純金とプラチナのリサイクルが売上の約70%を占めています。金価格が下がると、売上も低迷しやすいです。
松田産業
7456
0.1~0.3スマホやパソコンなどのスクラップからの貴金属回収をしています。金価格が下がるほど売上も下がりますが、食品関連の卸売業も影響します。
フルヤ金属
7826
0.1~0.3貴金属価格が上昇することで売上も伸びますが、純金よりもイリジウムやルテニウムの影響を受けやすい会社で、金価格との相関係数は弱いです。
桑山
7889
0.1~0.3ジュエリー製造の国内大手です。ゴールドやプラチナ販売で売上の50%に達します。貴金属価格が上がると在庫の評価益も上がります。

初心者も安心できる純金積立会社

マネックス証券
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公開日公開日 2016.03.30
更新日更新日 2016.08.23
執筆者Kirito Nakano

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