プラチナは「白金」とも呼ばれ、白い光沢と銀色が混ざった美しい金属として存在しています。純金とプラチナが似ているのは、工業製品や宝飾品としての需要が高いことです。
プラチナは主に自動車の排ガス浄化触媒として活用されています。これは純金とは異なる分野であり、競合には成り得ません。
環境汚染や地球温暖化の防ぐための新エネルギーとして開発されている燃料電池にも、プラチナは触媒として利用されています。
今後は環境関連の産業が伸びていくことは確実ですので、需要が高いほど価格アップが期待できます。純金も需要は非常に高まっているのですが、ここ数年でプラチナのほうが需要の伸びは高くなりました。
ただし、プラチナは純金よりも希少性が高すぎて、値段が高騰するたびに代替金属を使った新技術が開発されています。企業はなるべくプラチナに頼らない工業製品の生産に労力を注いでいます。
これは宝飾品でも同じです。見た目ではほとんど区別ができない「パラジウム」という金属が、プラチナの代わりに指輪やネックレスに使われ始めました。
パラジウムはプラチナの20~30%程度の価格で取引されており、宝飾品としてのプラチナ需要が高い中国でさえ、パラジウムに切り替えた貴金属が目立ちます。
純金と似た価値を持つプラチナですが、プラチナは生産量が少なく、マーケットは金の5%未満しかないのが特徴です。そのため、金よりもプラチナのほうが価格は高いです。
しかし、マーケットが小さいと急激に需要が高まったり、逆に物が売れないために必要がなくなったときに、価格が想像以上に大きく動きます。
そのため、プラチナは金と比較すると安定性に欠けています。つまり、ハイリスクハイリターンであり、プロの投機筋には魅力的な金融商品と言えます。
現在、プラチナの供給国はロシアと南アフリカに偏っており、全プラチナの90%以上を占めます。そのためにこの両国の動きさえチェックしておけば、おおよそのプラチナ価格が予想できます。
2000年に一時的にプラチナ価格は高騰しました。これはロシアのプラチナを輸出停止が原因であり、他の要素はあまり見当たりません。
2008年にもプラチナ価格は跳ね上がりましたが、これも南アフリカでのプラチナ鉱山でのストライキや鉱山事故が原因です。
純金と同様に各国の経済指標、為替、米ドル、株価、原油、物価、有事に加え、環境問題などの影響が強いですが、主な原因はこのような南アフリカとロシアの情勢に寄ります。
プラチナ積立を始めるときは、まずは長期トレンドを認識して、現在の市場価格が平均値とどのくらい乖離しているかを確認します。そのあとに経済指標、特に不安定な南アフリカの政治をウォッチしたいです。
リスクを受け止められるのであれば、プラチナ積立はいつ始めてもOKです。長期的には純金と同様に価格は徐々に上昇するとされています。
さらに投機と割り切って、スポット購入での集中購入も楽しめるでしょう。1日で1g100円以上も変動することがザラにあります。
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新興国で宝飾品需要が上昇