純金積立の純金は周期表で見ると79番、元素記号でAuと表記します。
同じ仲間には銀、銅などがありますが、その性質はかなり特殊な部類に入ります。
そもそも純金はなぜ金色なのでしょう?
黄金と呼ばれるように、金色は黄色に近い色です。実は純金は青色だけを非常に吸収する性質があります。
そのために光の三原色の残りの赤色と緑色は反射し、純粋な赤と緑が混ざることより、光る黄色、つまり金色に見えるのです。
純金を砂金より細かい粉状にすると、光の反射の加減が変わり、黒や赤紫に見えることもあります。
パソコンや携帯電話には純金を始めとするレアメタルが多用されています。
近年、このレアメタルを回収して、精錬する業者が日本で急増するくらいです。
どうして純金が使われているかというと、電気伝導性が高く、非常にクリアに電気信号を伝えるために、性能が格段にアップするわけです。
値段が高いヘッドホンはピンプラグが純金だったりします。
半導体を使用した精密機器においては、電気信号の伝達具合が重要なポイントになるため、少量ですが金が使われています。
例えば、日本中の電線を全て純金に変えると、電気使用量は3/4以下になるとも言われています。
純金は通常は錆びもせず腐ることもないです。
ツタンカーメン王の黄金のマスクは紀元前1300年代に作られたのですが、全くと言っていいほど劣化していません。
昔の日本でも価値の高い宝物には、その耐腐食性から金箔などを施すことも多くありました。
その純金を溶かすには、中学校の理科の実験でも使った王水(塩酸と硝酸を3:1で混ぜた液体)が有名です。この液体以外にはほとんど溶けることがないのが、純金の歴史的な強さになります。
純金積立として積み立てられるのは、純金が価値はもちろんのこと、物質としても不変であるからに違いありません。
現在、算出された純金はオリンピックの競泳用プール2倍程度とされています。さらに純金の埋蔵量もそれほど多くありません。
貴重価値の高い金ですが、以外と目にする機会が多いです。
その秘密は非常に硬いイメージのある純金が、実は伸縮性に優れていることにあります。1gの純金があれば、1m2程度の広さを金色で埋めることができるのです。
料理に載せる金箔、純金を薄めて作る装飾品などの純金使用量は微々たるものです。
純金は1,064℃で溶けますので、1,535℃で溶ける銀、1,084℃で溶ける銅よりも加工しやすいです。また、もったいないですが、2,856℃で沸騰させることもできます。
ちなみに絵の具の金色には銀や黄色などを混ぜており、本物の純金は使われていません。