通常の純金積立は毎月一定の金額を口座から自動引き落として、純金を購入します。
引き落としは月に1度ですが、実際は「ドルコスト平均法」で、毎日少しずつ購入されています。
もし、月に1度しか購入日がなく、その日だけが金価格が高かった場合に損をしてしまうからです。
そのリスクを分散するためにドルコスト平均法で、平均的な価格で購入できるようにしています。このドルコスト平均法とは対照的に、自分が好きなときに純金を追加購入する方法を「スポット購入」と呼びます。
例えば、毎月1万円をドルコスト平均法で定期的に購入しつつ、金価格が相場平均より5%下がった場合、自分の判断で4万円を追加で支払って買い増すことできます。
自分で相場を予想することで、より積極的な投資ができる柔軟性も純金積立の魅力の1つです。いつもはローリスクですが、自信があったらハイリスクハイリターンに変えても問題ありません。
また、毎月の純金積立もそうですが、スポット購入時にも「スプレッド」と呼ばれる価格差が生じます。純金の売買価格には例えば、「小売価格3,208円」「買取価格3,146円」のような2種類の価格があります。
私たちが純金の購入するには3,208円が必要で、その場で売るとしたら3,146円にしかならないということです。このスプレッドは純金だけではなく、為替などの先物取引に必ず発生する価格差で、業者に支払う一種の手数料です。
| 会社名 | 1gのスプレッド | 購入単位 | 購入手数料 |
|---|---|---|---|
| KOYO証券 | 30円 | 1万円より 1,000円単位 |
無料 |
| 岡藤商事 | 30円 | 1万円より 1万円単位 |
無料 |
| 三菱マテリアル | 53円 | 1万円より 1万円単位 |
無料 |
| 田中貴金属工業 | 62円 | 1,000円から 1,000円単位 |
1千~2千円は5.0% 3千~9千円は3.5% 1万円以上は2.5% 3万円以上は2.0% 5万円以上は1.5% |
| 住友金属鉱山 | 62円 | 1,000円から 1,000円単位 |
2.5% |
| エース交易 | 63円 | 1,000円から 1,000円単位 |
1万円未満は5.0% 1万円以上は1.7% |
| 三菱商事 | 63円 | 1万円より 1万円単位 |
無料 |
| 石福金属興業 | 調査中 | 1万円より 1万円単位 |
無料 |
| 三井住友銀行 | 調査中 | - | - |
手数料が無料でもスプレッドにも注目してみましょう。スプレッドが高いと買取価格が安くなり、利益幅が少なくなってしまいます。
1,000円から手軽に購入できるエース交易、田中貴金属工業、住友金属鉱山、1万円から購入できるKOYO証券、岡藤商事、三菱商事などに大別できます。
ただ、仮に1,000円分の純金をスポット購入しても、純金の重さは1gにも及びませんので、通常は1万円単位で売買することが多く、売買単位はあまり気にしなくても良さそうです。
スポット購入はネットや電話で即時にできる会社も多いですが、事前に申請が必要で正確には時差のあるスポット購入になってしまう会社もあります。
また、積極的にスポット購入をしようとするならば、手数料に注目すべきです。例えば、住友金属鉱山の2.5%という設定は、6万円のスポット購入でKOYO証券の年会費1,500円に匹敵してしまう価格です。
KOYO証券は通常の購入手数料も無料で、スポット購入手数料も無料、年会費が1,500円ですので、価格設定だけに注目するとKOYO証券は抜き出ているでしょう。
同様に年会費が2,100円で固定の岡藤商事も、他社競合よりトータルコストで安くなります。一時的に金価格が下落して、スポット購入の利用が多くなると、KOYO証券や岡藤商事の安い費用を実感するはずです。
さらに純金購入には小売価格と買取価格の差であるスプレッドが存在します。冒頭でも解説したとおり、スプレッドは純金積立取扱業者に支払う一種の手数料であり、低いほどお得です。
例えば、金価格が「1g=3,000円」だったときに、40g分の12万円でスポット購入したとします。
もし、スプレッドが「1g=63円」の純金積立取扱業者ですと2,520円の差額が発生しますが、「1g=30円」のKOYO証券の場合は1,200円で済みます。
低価格のスプレッドに年会費1,500円のKOYO証券と比べ、スプレッドも倍で年会費も高い他の純金積立取扱業者の割高感は否めません。
スポット購入ではない従来の純金積立でも、スプレッドは発生します。長期の積立と短期のスポット購入の組み合わせができる純金積立は、投資スタイルで費用のかかり方も変わってきます。
したがって、純金積立も固定の年会費だけで済み、スポット購入も無料であれば、KOYO証券がトータルコストの安さで優位に商品展開しており、手数料で比較すると他社競合には厳しいものがあります。
じっくり選ぶのであれば、エース交易、KOYO証券、岡藤商事など、各社のホームページから資料請求をし、気になる点はコールセンターに問い合わせて、検討するのも良いでしょう。
また、掲載内容の更新は逐次行っておりますが、スプレッドや購入単位、購入手数料に関しては変動する可能性があります。最新の情報は各純金積立取扱業者のホームページでご確認ください。
田中貴金属工業
特定保管と消費寄託で比較