純金積立は基本的にプロがいない世界であり、卓越した知識が当てにならない世界でもあります。
リーマンショックで世界的に低迷する株式市場では、プロのトレーダーや資産家は元より、銀行や証券会社さえも破綻しました。
難を逃れた資産家は株式市場をはじめ、為替や債権などに見切りをつけ、投資していた資金を金にシフトさせ始めます。
そのため、金価格が急騰していきました。海外だけではなく、国内でも純金やプラチナへの投資に注目が集まっています。
ビジネスパーソンが行える金投資には、金地金購入、金貨購入、純金積立、スポット購入、純金工芸品購入、金先物取引、金鉱株ファンド、金ETFの8個が主に挙げられます。
通常はおすすめしている純金積立です。プロトレーダーも仕事では会社の利益を出すために金取引しますが、プライベートでは純金積立をするくらいです。
ただ、1つだけスポット購入を組み合わせることによって、ハイリスクハイリターンの味ある投資をすることができます。
スポット購入とは「自分が好きなときに純金を購入する方法」です。いつもは純金積立を続け、「金価格が安い」と思ったときに一括購入します。
スポット購入で比較でも紹介しているように、純金積立取扱会社ではスポット購入ができます。中でもKOYO証券などは購入手数料が無料です。
スポット購入に資産運用というよりも投資要素が強いです。例えば、田中貴金属工業で2010年11月12日に「1g=3,935円」だった金価格は、11月15日に77円も下がり、3,858円になりました。
「この勢いでもう少し下がる」と予想し、11月17日の3,797円まで待ちます。そこで「263.366g=100万円」をスポット購入しました。
12月7日に「1g=3,997円」になったところで売却しました。3,997円は小売価格ですので、買取価格の3,924円で103万3,347円になります。銀行ではあり得ない短期間で3.347%の利益です。
日経平均株価でも1日に1%上がると、大幅上昇となります。純金も平均すると微増ですが、1日単位では大きく変動することもあります。
変動しなかったたり、逆に下がってしまった場合は、短期投資から長期投資に切り替えて、そのまま純金積立に移行することもできますし、極端に下がるたびにスポットで1万円、10万円、100万円でも集中して買い、寝かし続けることもできます。
純金積立をする人の中には積立額を月1,000円に抑え、スポット狙いで利用する人もいます。ネットで注文できる会社もあるので、手軽さが人気を集めています。
このように純金積立はその投資方法を変えることで、貯蓄と投資の二面性も垣間見ることができます。
スポット購入よりもさらに投資要素が強いのが金先物取引です。先物取引とはある商品を将来の特定の日に、現時点で取り決めた価格で取引することを約束する契約です。
例えば、金1kgを本日の価格3,200,000円で、20日後に購入する約束をします。20日後に値上がりしていれば、利益になります。
ここで注目したいのが、資金は3,200,000円分も用意しなくていいことです。将来購入するという約束ですので、実際には買わずに証拠金である90,000円を預ければいいだけです。
仮に20日後に約2.81%上昇し、金1kgが3,290,000円になった場合、わずか90,000円の証拠金に対して90,000円の利益、つまり100%の利益率になるのです。預けた証拠金の90,000円も100%戻ってきます。
ただし、逆に値下がりしてしまうと、証拠金は元より、大きく損をする可能性があります。
このようにわずかな資金で大きな資金を動かせる先物取引は、純金だけではなく、多くの投資マネーで使われているハイリスクハイリターンの投資方法です。
純金積立だけではなく、このような金融商品も理解することで、視野が広がり、より自分に適した資産運用を見出せるでしょう。次の「失敗しないための7ヶ条」の7つ目、バランスシートで資産管理を紹介します。
バランスシートで資産管理
サラリーマンの純金積立