年間の総コストが安い純金積立取扱業者であるエース交易は年2,040円、岡藤商事は年2,100円の費用がかかります。
私たちが月1万円を積み立てると、2,040円は1.7%、2,100円は1.75%の経費に換算できます。
これは「年間1.7%以上、金が上昇しないと損をする」わけではありません。純金をどれだけ積み立てても保管料は0円です。数年後に積立総額が200万円を超えたとしても、年間総コストは2,000円だけですので、そのときの経費は0.1%にしかなりません。
通常、現物の金を購入した方は、最悪の盗難リスクを回避するために、銀行の貸金庫に預けますが、その貸金庫の料金でも年1~2万円ほどかかります。維持費を含めると、純金積立の運用コストは低いです。
また、仮に金ではなく、手数料が0円の銀行に資産を預けたとします。銀行の利息は銀行が潰れない限りは保障されていますが、金利が0.1%以下のため、ほぼ増えません。ノーリスクのですが、それ以上にリターンがものすごく低いです。
一方、純金積立はここ数年間の販売量が倍々に伸びるほど、人気が出てきています。多少のリスクはあっても、銀行に預けておくほうが機会損失リスクがあるという考え方もできるでしょう。
相当の資産がある場合は銀行の利息が収入となりますが、一般的に銀行の利息だけに価値を見出すは厳しいものがあります。そもそも銀行とは資産運用をできる金融商品ではなく、生活に便利な機関です。
銀行の定期貯金では100万円を200万円にするまで2000年かかります。預貯金では到底達成できない値を、純金積立では期待できることは強みであり、「立派な資産運用」とも言えます。
「純金積立にはどのくらい資金が必要ですか」といった質問をいただくことがあります。「毎月どのくらいの額を積み立てに割り当てるべきか」など、他人の投資スタイルは気になるものです。
ある企業の統計では純金積立の平均投資額は月々10,000円でした。月1万円を10年間続け、金の平均上昇率が120%だとした場合は、144万円にもなります。
120%は少ないと思うかもしれませんが、銀行の定期預金でも年利0.1%になれば良いほうです。
一方、2000~2008年にかけて、金価格の上昇率が8年間で300%を超えました。少し特別ですが、それくらい伸び代があります。
よく「新社会人になったら、毎月2万円ずつ貯金していく」方がいますので、もう少し純金積立に資金を注入することもできます。仮に月々2万円を25年続け、純金の平均上昇率が200%を超えた場合は1,200万円にもなります。
また、満期時に発生する利益に対する税金については、純金積立の利益に税金に紹介しましたが、利益が20万円以下なら申告の必要はありません。それ以上の場合は確定申告をします。
銀行の利息は常時20%の税金が引かれていますので、それと比較すると純金積立のほうが有利でしょう。利息と金価格の上昇のどちらの方が得をするかと考える必要があります。
純金積立を解約する場合は、受け取りを純金か現金で選ぶことができますが、純金で小額受取の場合は手数料がかかるので要注意です。
500g未満の金は加工するための「スモールバーチャージ」という費用がかかります。10gでも100gの加工でも、数千円を支払いますので、できたら500g以上、2010年の換算で1,800,000円前後まで貯まってから引き出したほうが得します。
現金で受け取る場合も銀行の定期解約と違い、即日引き出せるわけではなく、取扱業者によって異なりますが、数日かかります。
また、純金積立は金価格が下がることが最大のリスクです。このリスクを想定して、仮に10%くらいは下がっても問題ないと思えるくらいの資金を注入したほうが良いです。
あくまで純金積立も投資ですので、余剰資金であるほど下落による不安は軽減されます。
ただ、このような多少のデメリットよりも、今まで貯金0円の人が「貯蓄ができるようになった」との嬉しい声が聞かれます。
純金積立は自動的に毎月引き落とされていくので、ストレスフリーで意識せずともお金が貯まることになります。長期的な視点を持つことになり、継続しやすい投資です。
月々の積み立てる純金は任意の値ですので、「その値にしたほうが良い」という裏づけは決してありませんが、純金積立は「貯金と同様に無理をしないこと」と「リスクも想定内にすること」が大切です。
満期額は目的を絡めた上で満足がいく額に設定することがポイントでしょう。次は「失敗しないための7ヶ条」の6つ目、スポット購入で積極的投資を紹介します。
スポット購入で積極的投資
2000年以降は上昇トレンド