2000年に1,014円の理由

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世界の通貨は純金が軸

純金の価格変動の歴史を語る上で、純金が通貨の価値の指標であったことは覚えておいたほうがよさそうです。

古来から純金自体が通貨として、利用されてきた歴史があります。しかし、1800年代頃から各国で紙幣が登場しました。

この紙幣の存在を有効にするために、この紙幣は純金○○gの価値があると決めていったのです。

裏づけを取るために、紙幣は純金と交換できることが保障されていました。

しかし、1929年に世界大恐慌が起こると、紙幣の価値は著しい変動を伴います。純金との交換レートに安定性を見出せず、この換金システムが崩壊していきました。

それでも1945年の第2次世界大戦が終わった後、勝利したアメリカは米ドルを世界的な通貨にのし上げるべく、同じく純金で米ドルの価値を保障しようとしました。

その価値は世界的に認められ、純金を始め、石油、穀物など多くの国際的な取引には米ドルが用いられることになります。

米ドルの発行数が急激に伸びたために、もはや純金との交換を保障することはできなくなりましたが、逆にその純金は変動相場制という、自由に価格が変動する投資商品として、世界中の投資家の注目を集めていくことになります。

価格が動いた4つの歴史

価格が動いた4つの歴史1973年に純金が国際的に売買されるようになると、その価格は世界のあらゆる経済状態に左右され、揺れ動くことになります。

始めに大きく値を上げたのは、取引されて間もない1973~1974年。この年に第1次オイルショックが起こり、石油産出国が輸出を停止しました。

このために石油価格は高騰します。

燃料という形であらゆる商品には石油を使っているために、石油価格が高騰すると物価は上がり、インフレ傾向になります。

インフレは金利の低下を招くので、国際的な金融不安から通貨の信用性が低くなり、資産を純金に鞍替えすることで、純金の価格が高騰する結果を生み出すのです。

このような通貨の信用性を失う現象は有事でも同様であり、国内の純金価格が5,000円を突破した1979~1980年には、第2次オイルショックからのインフレに加え、石油産出国である中東の情勢が緊迫化したことが背景にあります。

旧ソ連がアフガニスタンに侵攻し、イランがアメリカ大使館職員を人質に取る事件が発生し、さらにイランとイラクが戦争をし始めたのです。

しかし、高騰した純金も一時的なものでしかなく、インフレ政策や国際情勢の安定化により、通貨の信用性が純金に与える影響は次第に薄れていきます。

通貨に似た特性がなくなってきた純金の価格は安定を取り戻しつつも、2000年までに需要の低下から下落の一途を辿ります。

2000年から純金の価格は300%上昇

下がりに下がった純金の価格は2000年から急激に上昇していきます。

ITバブルで日本と同じく、世界中で盛り上がった景気の拡大と株価の高騰は、本来の価値と大きく乖離していき、やがて理想が現実へと砕け散っていきました。

それを追撃するかのように、2001年にはニューヨークを同時多発テロが襲いかかります。

これはアメリカを有事へと向かわせ、直後のアフガン戦争、2003年のイラク戦争へとその行動は拡がりを見せました。

ITバブルが崩壊し、経済に陰りを見せた中のこのアメリカの行動で、完全に景気後退の局面を迎えることとなります。

そのためにアメリカは大規模な金融緩和、大型減税、株式市場の制限撤廃など、施策に打って出ます。

しかし、2007年に起こったサブプライムローン問題は今までの政策をあざ笑うかのように、歴史上で最も劣悪と称されるほどの市場の混乱を招くことになります。

株価は低下した上に、米ドル安と原油高が加わり、2008年の決算を迎えてもその傷跡は底が見えない状態となりました。

そのために機関投資家は株式市場から手を引き、純金への中長期の投資に参入、純金価格は上昇し続けています。

年金基金を株式投資から純金積立に移管する会社が増えるほど、投資対象は大きく変わりつつあります。

過去から未来を予想する

これからも上がる上がると言われている純金ですが、積み立てていくには将来を予想すると共に、過去の状況も把握しておいたほうが有利です。

純金は右肩上がりにグラフが推移してきたわけではありません。先ほどのグラフを見ても分かるとおり、株価よりも乱高下が発生したことがあります。

実際に1980年に純金積立をした方は、2008年の価格で約2/3までに落ち込み、損をしています。私の周りでもそのような方がいらっしゃいます。

2000年には純金の平均価格が1gあたり1,014円に達します。そして、2008年には3,200円を超える結果となりました。

純金の需要を理解するでも述べている通り、これからの純金の価格も供給量が追いつかずに上昇傾向になるでしょう。

このことから経済が安定し、景気が回復しても、純金の価格が急落することはまずないです。

むしろ、サブプライムショックにも見られるような、世界的な経済危機に柔軟に対応できるのが純金積立ではないかと思います。

次の失敗しないための7ヶ条の5つめでは、サラリーマンの純金積立を紹介します。

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