金価格の変動要因

失敗しない7ヶ条

他の金融商品と異なる要因

他の金融商品と異なる要因金価格の決まり方は少し変わっています。要因に強弱はあるものの、多くの事象が複雑に関連し、価格が決まります。

そもそも、純金には通貨と商品の両面の価値があります。

純金を商品としてみた場合、需要が供給を上回れば価格は上がり、需要が供給を下回れば価格は下がります。

純金の需要を理解するの円グラフでもあるように、商品としての純金の需要の累計は宝飾品が70%以上を占めます。

つまり、宝飾品に人気が出れば、金価格は上がることになりますが、近年では純金の宝飾品としての需要は減ってきているのです。

これでは金価格が下がるはずですが、その穴を埋めるかのようにパソコン、携帯電話、液晶テレビ、デジカメなどといった電子機器の需要が急速に高まった結果、商品としての価値は保たれてきました。

商品の需要は維持されているので、激しい値動きにはならないはずですが、実際は違います。

それは商品の需要よりも、通貨としての影響力の方が強くなってきていることが原因です。

投資マネーが純金積立を動かす

純金は商品の需要よりも通貨、つまり、投資マネーの影響力が強いため、有事、米ドル、物価、原油、金融、為替、株式が価格変動に密接に関わってきています。

例えば、米ドルが安くなったとき、金の価値が一定であるならば、ドル建ての金価格は値上がりします。より多くの米ドルがないと金が購入できないからです。

最近ではドルが基軸通貨としての信用が下がってきています。「1g=30ドル」だったのに、ドルの信用がないので「1g=40ドル」になる可能性もあります。ドル建ての金価格はドル安で上昇、ドル高で下降します。

一方、ドル安でもドル高でも、円建てやユーロ建ての金価格は変わらないはずです。むしろ、急激な円高ドル安になれば、円でドル建ての金を購入しやすくなり、金の流通量が増えて、円建ての金価格は下がるかもしれません。

純金1gが30ドルだとしても、「1ドル=100円」なら3,000円ですし、「1ドル=80円」なら2,400円になるからです。為替次第で日本での購入価格に影響が出ます。

しかし、ドルが安くなったとき、投機マネーが通貨から商品に、中でも人気の金に動きます。そのため、国際的な金価格が上昇すれば、同時に円建ての金価格も値上がりしやすいです。

ただ、このように基本的には純金はドル安で値上がり、ドル高で値下がりしますので、円の為替レートだけで一存するわけではないと覚えておきたいです。そのときの世界経済の影響でまた別の動きを見せます。

また、米ドルだけではなく、通貨の価値が低下する国際通貨制度に危機が訪れた場合、ただの紙でしかない紙幣よりも、商品としての価値もある純金への買いが増え、値段は高くなります。

有事になれば値上がりし、世界が平和であれば値下がりします。原油価格の下落で値上がりし、上昇では値下がりします。

さらにインフレで値上がりし、デフレで値下がりしますが、これらも為替同様に一要因に過ぎませんので、あくまで目安として理解したいです。

金価格は下がり続けることはない

純金はよく「国籍のない通貨」と例えられます。誰しもが認める価値と信頼がある資産です。

株は会社が倒産すると価値はなくなりますし、貨幣は国が崩壊すると価値がなくなります。しかし、金は世界中の国が金融危機に陥っても、価値は下がらず、むしろ上がるのです。

では、世界中が平和で好景気に溢れると、金価値は下がるのかというと、逆に商品としての価値が高まり、需要がなくなることはありません。

ただし、純金には爆発的の需要がない分、急激な値上がりは期待できないません。

しかし、その価格変動が少ないところが純金の長所とも言えます。

価格変動が少ないからこそ、個人的な純金の価値さえも常に世界中が認めることができます。

また、商品としての存在価値を保持しつつも、通貨にもなる投資マネーとして捉えられることは、純金特有の魅力とも言えるでしょう。

次の失敗しないための7ヶ条の4つ目では、2000年に1,014円の理由を紹介します。

次の記事     2000年に1,014円の理由
前の記事     加速するレアメタルの需要