純金の価格の決まり方は少し変わっています。
要因に強弱はあるものの、多くの事象が複雑に関連し、価格が決まります。
そもそも、純金には通貨と商品の両面の価値があります。
純金を商品としてみた場合、需要が供給を上回れば価格は上がり、需要が供給を下回れば価格は下がります。
純金の需要を理解するの円グラフでもあるように、商品としての純金の需要の累計は宝飾品が7割以上を占めます。
つまり、宝飾品に人気が出れば、純金の価格は上がることになります。しかしながら、近年では純金の宝飾品としての需要は減ってきているのです。
これでは純金の価格が下がるはずですが、その穴を埋めるかのようにパソコン、携帯電話、液晶テレビ、デジカメなどといった電子機器の需要が急速に高まった結果、商品としての価値は保たれてきました。
商品の需要は維持されているので、激しい値動きにはならないはずですが、実際は違います。
それは商品の需要よりも、通貨としての影響力の方が強くなってきていることが原因です。
純金は商品の需要よりも通貨、つまり投資マネーの影響力が強いため、有事、米ドル、物価、原油、金融、為替、株式が価格変動に密接に関わってきています。
例えば、米ドルが安くなると、純金は値上がりします。
ドルの価値が下がっても、純金の価値は変わらないので、純金を買うためにいつもより多くドルを払わないといけなくなります。
つまり、純金は値上がりしていることになります。米ドルが高くなると、逆に純金の価格は安くなります。
また、米ドルだけではなく、通貨の価値が低下するように国際通貨制度に危機が訪れた場合、ただの紙でしかない紙幣よりも、商品としての価値もある純金への買いが増え、値段は高くなります。
有事で値上がりし、安定で値下がりします。原油価格の上昇で値上がりし、下落で値下がりします。インフレ率の上昇で値上がりし、低下で値下がりします。
要するに通貨に危機が起こると、通貨の代役である純金の価格が上がるのです。
純金はよく「国籍のない通貨」と例えられます。誰しもが認める価値と信頼がある資産です。
株は会社が倒産すると価値はなくなりますし、貨幣は国が崩壊すると価値がなくなります。しかし、純金は世界中の国が金融危機に陥っても、価値は下がらず、むしろ上がるのです。
では、世界中が平和で好景気に溢れると、純金の価値は下がるのかというと、逆に商品としての価値が高まり、需要がなくなることはありません。
ただし、純金には爆発的の需要がない分、急激な値上がりは期待できないません。
しかし、その価格変動が少ないところが純金の長所とも言えます。
価格変動が少ないからこそ、個人的な純金の価値さえも常に世界中が認めることができます。
また、商品としての存在価値を保持しつつも、通貨にもなる投資マネーとして捉えられることは、純金特有の魅力とも言えるでしょう。
次の失敗しないための7ヶ条の4つめでは、2000年に1,014円の理由を紹介します。