モノの値段は必要とされればされるほど上がっていきます。その上で供給量が少なければ、さらに値段は上がります。
純金の需要と供給はどうでしょう。右の図は地球上で存在する純金の割合です。
赤色の宝飾品が1/3を占め、黄色の銀行保有とあわせれば、純金の約半分が割り当てられます。
しかし、これは太古から累計であり、需要ではありません。
現在では青色の工芸品が大きく需要を伸ばしています。工芸品には電子機器、医療機器、メッキが含まれており、ここ数年で飛躍的な伸びを示しています。
ただ、この円グラフで最も注目すべきなのは灰色の採掘可能埋蔵量であります。純金はすでに2/3を掘りつくし、残り1/3しか採掘できないということです。1/3の純金の量は約60,000tであり、50mプールに換算すると1杯ちょっとしかありません。
さらに採掘しやすいところから金を採っているために、これから採掘する金は採掘費用に非常にコストがかかります。
このように純金の需要は高まりながらも、供給が限られているために、価格が上がっていくとされています。
工業的需要が高まっている金ですが、根本的に純金には人を魅了する性質を持っています。
純金よりも手に入りにくいモノはたくさんありますが、人は視覚的に純金に神々しさを感じながら、富の象徴として崇めらてきました。
純金は市場的な価値以外に、心理的な価値を兼ね備えています。
株券や債権などの有価証券はおろか、貨幣さえもその価値はインフレや有事などで大きく変動します。
しかし、純金はこの思い込みにも似た感覚のおかげで価値が低下しにくいのです。
それは今までの世界恐慌、日本国内での不況でも実績があります。貨幣の価値が下がったり、株の値段が下がったりした場合に、純金に投資対象が仕向けられ、むしろ価格が上がりました。
さらに純金自体が世界的にも貨幣の変わりになった歴史があります。この貨幣と宝物の二面性は金融資産の中でも特異な存在です。
貨幣は各国が管理しており、世界中で為替として売買されています。株式は会社が発行しており、各証券会社を媒介して取引されています。
純金も誰かが管理しているのかと言えば、日本金地金流通協会のようなグループもありますが、管理者はいないのです。
手にした人が所有者であり、管理者でもあります。もちろん、純金積立は安全に管理されていますが、それでも金地金自体には所有者を示すような証文もありません。
金地金は管理者がいなくても、自然に価値が管理されており、信用があります。逆に信用が必要なモノには管理者がいると言えます。
貨幣も株式も極論はただの紙切れであり、信用しているからこそ価値があるのです。信用がなくなったときに価値はなくなります。
このような信用リスクがなく、存在自体に価値がある金地金はあらゆる変動に強い物質と言えるでしょう。
次の失敗しないための7ヶ条の2つ目では、純金積立会社の裏を知るを紹介します。
純金積立の用語辞典
純金の相続税と贈与税