【漫画】純金積立会社を比較!購入手数料と年会費は594~4200円と各社で差があり

中野貴利人
監修者中野貴利人
株式会社ネットピコ 代表
2024/01/06 更新本ページはプロモーションを含みます

「ネット証券が最安値」

純金積立は月1000円でできる金投資です
最大のメリットは毎日定額で買っていくため 価格変動リスクを低く抑えられることです
純金積立ができる会社は10~20社あり 年間コストに差があります
年間コストはネット証券が最安値です

「純金積立に分散投資」

ネット証券では主に3社が純金積立を扱っています
すべての手続きがウェブで完結することもネット証券の強みです
総合ネット証券ですので 1つのアカウントで全資産を一元管理できます
金価格が下がったときにスポット購入で買い足すと利益を増えやすいです

純金積立は長期で毎月投資するため、年間手数料はなるべく安いほうがお得です。大手11社の純金積立会社ではSBI証券、楽天証券、マネックス証券が「購入金額×1.65%」のみで最安値でした。

純金積立の年間手数料は「購入手数料+年会費」の組み合わせです。購入手数料は月々の純金を積み立てる際にかかる料金、年会費は年初に支払う費用を意味します。国内の純金積立会社では保管料が必要ないため、各社で差があるのはこの2点です。

年間手数料=購入手数料+年会費

純金積立会社を比較すると、購入手数料と年会費の有無で3タイプに分類できます。その中で業界最安水準は①の購入手数料のみが発生するタイプであり、SBI証券、楽天証券、マネックス証券が該当します。

①購入手数料あり+年会費なし
②購入手数料なし+年会費あり
③購入手数料あり+年会費あり

純金積立会社によって購入手数料と年会費はかなり差がありますし、特徴が異なります。そこで大手11社の年間手数料、積み立て額が月3000円と月1万円の例、おすすめの純金積立会社をまとめました。

  1. 大手11社の年間手数料を比べる
  2. 純金積立会社の正しい4つの選び方
  3. おすすめの純金積立会社6社を比較
  4. 純金積立① SBI証券
  5. 純金積立② 楽天証券
  6. 純金積立③ マネックス証券(マネックス・ゴールド)
  7. 純金積立④ 三菱マテリアル

大手11社の年間手数料を比べる

純金積立の購入手数料と年会費とは?

チェック1

月3000円の年間手数料を比較

毎月の積み立て額を初心者でも始めやすい3000円に設定したところ、年間手数料は最安値と最高値で7.1倍の差となりました。証券会社や貴金属製錬メーカーが安く、溶解業者や鉱山会社は高い傾向があります。

とくに年間手数料が安い会社は、ネット証券であるSBI証券楽天証券マネックス証券でした。

会社名
昇順降順
毎月の購入手数料 年会費 年間手数料
昇順降順
SBI証券 購入金額×1.65% 無料 594円
楽天証券 購入金額×1.65% 無料 594円
マネックス証券 購入金額×1.65% 無料 594円
住信SBIネット銀行 1000円ごとに25円 無料 900円
田中貴金属工業 3000~3万円未満は2.5% 無料 900円
三菱マテリアル 1000円ごとに31円 無料 ※1 1116円
KOYO証券 無料 1500円 1500円
徳力本店 1000円ごとに25円 1100円 2000円
日産証券 無料 3300円 ※2 3300円
石福金属興業 1カ月220円 1100円 3740円
岡安商事 1000円ごとに25円 3300円 4200円

情報取得日 2024年1月時点

チェック2

月1万円の年間手数料を比較

次に顧客1人あたりの平均積立額である月1万円としたときの年間手数料です。多少順位が変わりますが、基本的にはネット証券が業界最安水準になります。

社名 毎月の購入手数料 年会費 年間手数料
SBI証券 購入金額×1.65% 無料 1980円
楽天証券 購入金額×1.65% 無料 1980円
マネックス証券 購入金額×1.65% 無料 1980円
住信SBIネット銀行 1000円ごとに25円 無料 3000円
田中貴金属工業 3000~3万円未満は2.5% 無料 3000円
三菱マテリアル 1000円ごとに26円 無料 ※1 3120円
日産証券 無料 3300円 ※2 3300円
石福金属興業 1カ月220円 1100円 3740円
徳力本店 1000円ごとに25円 1100円 4100円
岡安商事 1000円ごとに25円 3300円 6300円

情報取得日 2024年1月時点

※1 残高報告書等の郵送を停止して次年度から年会費を無料した場合
※2 金は5gから現物引き出しが可能

純金積立会社の正しい4つの選び方

年間手数料が安い純金積立会社がおすすめ

年間手数料が安い純金積立会社がおすすめ

純金積立は株式投資のように銘柄を変えて、短期の売買を繰り返すわけではありません。1年、5年、10年と長期間買い続けて、毎年値上がりしやすい金価格に投資する金融商品です。購入時期を分ける分散投資であり、貯蓄感覚で利益が期待できるでしょう。

毎月購入して長期間運用するがゆえに、手数料は安いほうがお得です。純金積立会社の選び方は難しくありません。純金積立の3大ネット証券であるSBI証券楽天証券マネックス証券の手数料は「購入金額×1.65%」かつ「年会費0円」のため、圧倒的に業界最安水準です。

この3社はコスト面では1円も差がないです。年会費が無料であるために、試しに口座開設をしてもOKですし、一時休止や中途解約もネット上ですぐにできるため、自分のタイミングで気軽に始めることができます。

次に気になる会社は三菱マテリアルでしょう。三菱グループで会社が倒産する心配もなく、1871年にまで遡って金製錬のルーツがあるため、長期的な預け先として安心感があります。

あとはCMで有名な田中貴金属工業です。田中貴金属工業が1カ月の積立金額で購入手数料を変えており、「3000~3万円未満は2.5%、3万~5万円未満は2.0%、5万円以上は1.5%」となります。そのため、積立金額が月5万円を超えたあたりからお得感が出ます。

超低金利の日本では貯金でお金は増えません。株やFXのような投資はリスクが高く、複雑なテクニックと高度なツールが必要です。その点、純金積立は毎月コツコツと純金を貯めていく、手間いらずの金融商品です。

スプレッドが狭い純金積立会社がお得

スプレッドとは「純金に存在する2つの価格差」のことです。例えば、私たちが純金を買う場合は「1g=5000円」、売る場合は「1g=4900円」のように、小売価格と買取価格に100円の差があります。この差がスプレッドであり、為替や先物でも必ず発生する仕組みです。

ニュースでよく見る「1ドル=110.05~110.10円」という外国為替の表示も、買付価格が110.05円で、売付価格が110.10円という意味です。純金積立のスプレッドも純金積立会社によって若干の差があります。少しでも得をしたいという人はスプレッドも差もチェックしましょう。

保管方法は消費寄託と特定保管のどちらか

純金の保管方法は多くの純金積立会社が消費寄託です。消費寄託とは「お客さまが積み立てた金地金の所有権を純金積立会社に移管して、お客さまは返還を請求する権利を持つ」ことです。そのために純金積立会社が倒産したときはすべてが戻ってくる保証はなく、返還請求を行うことになります。

ただ、消費寄託でも同価値の純金は変換される仕組みになっていますし、1つの考え方として「上場しているなど資金が潤沢にある企業であれば、倒産するリスクが極めて小さいため、消費寄託や特定保管は気にしない」人がほとんどです。実際に人気の楽天証券マネックス証券も保管方法は消費寄託です。

一方、特定保管(混合寄託)であれば万が一、純金積立会社が潰れても全額保全されているため、積み立てた純金が100%戻ってきます。お客さまの純金をしっかり守る特定保管であるがゆえに、多少の年会費が割高になることもあります。SBI証券石福金属興業などは特定保管としています。また、田中貴金属工業は純金とプラチナが特定保管で、銀は消費寄託です。

総合的な使いやすさでも比較する

必ずチェックしておきたい純金積立会社は、大手ネット証券のSBI証券楽天証券マネックス証券です。ネット売買の操作性や利便性、総合的なサポート力では上場企業グループのネット証券に分があります。

マネックス証券や楽天証券は金融商品に「国内株、海外株、IPO、ETF、投資信託、FX、債券、商品先物、REIT」などもあり、1つのアカウントですべて管理できます。

ポートフォリオで資産状況を把握しながら、それぞれの口座がつながっているために資金や資産の移管もスムーズですし、スマホアプリや投資ツールの使いやすさもかなり優れています。また、プラチナや銀も積み立てられます。

2011年までは商社や貴金属会社のみが純金積立を取り扱っていましたが、2012年からネット証券が金融商品として手軽に売買できるように設計した結果、今ではネット証券のほうが多くの口座数を獲得しています。

おすすめの純金積立会社を比較

サービス名 購入手数料 年会費 年間手数料
月3000円積立時
年間手数料
月1万円積立時
スプレッド 積立単位 保管方法 現物交換 使いやすさ 人気度 詳細
SBI証券
SBI証券
購入金額×1.65% 無料 594円 1980円 80円 月1000円から
1000円単位
特定保管 1kg以上 A評価 A評価 公式サイト
楽天証券
楽天証券
購入金額×1.65% 無料 594円 1980円 78円 月1000円から
1000円単位
消費寄託 100g以上 A評価 A評価 公式サイト
マネックス証券
マネックス証券
購入金額×1.65% 無料 594円 1980円 111円 月1000円から
1000円単位
消費寄託 100g以上 A評価 A評価 公式サイト
三菱マテリアル
三菱マテリアル
1万円未満は1000円購入ごとに31円
1万円以上は1000円購入ごとに26円
無料 ※2 1116円 3120円 120円 月3000円から
1000円単位
混蔵預託
消費寄託
100g以上 ※3 B評価 B評価 公式サイト
住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行
1000円ごとに25円 無料 900円 3000円 104円 月1000円から
1000円単位
消費寄託 B評価 B評価 公式サイト
田中貴金属工業
田中貴金属工業
3000~3万円未満は2.5% 無料 900円 3000円 94円 月3000円から
1000円単位
特定保管 100g以上 B評価 A評価 公式サイト

情報取得日 2024年1月時点

※2 残高報告書等の郵送を停止して次年度から年会費を無料した場合
※3 金は5gから現物引き出しが可能

純金積立① SBI証券

SBI証券

SBI証券の特徴
  • 圧倒的な手数料が決め手で人気がある
  • プラチナ積立や銀積立はもちろん、株式投資も安い
  • 画面が使いやすくレポートも豊富

月3000円を積み立てたときの手数料は、純金積立で有名な田中貴金属工業では年間1000円前後取られますが、SBI証券は594円と割安で済みます。純金積立は長期で毎月積み立てる金融商品であるため、この差は大きいです。

みんなの株式2021年ネット証券年間ランキングにて、SBI証券は7年連続第1位を獲得しました。特に取扱商品、資金管理、取引のしやすさで評価されています。

SBI証券は主要ネット証券最速で720万口座を達成しました(2022年3月時点)。口座数の多さは「人気の高さ」を意味しており、圧倒的な手数料の安さ、金融商品の豊富さ、画面の使いやすさが支持された結果です。

社名 SBI証券
総合 4.6
評価
購入手数料購入金額×1.65%
商品
  • 純金積立 / プラチナ積立 / 銀積立
  • 現物購入
  • 株式投資 / 金投資信託
  • 金ETF / 金CFD / 金先物取引
特徴
低コスト
少額取引
高機能
セミナー

SBI証券

純金積立② 楽天証券

楽天証券(純金・プラチナ積立&取引サービス)- 楽天ポイント付与

楽天証券の特徴
  • 手数料は最安水準で申し分なし
  • 楽天カードで決済ができて、楽天ポイントが付与される
  • キャンペーンが豊富で口座開設時からお得

楽天証券は年間手数料が業界最安水準です。購入手数料は積み立て額に対してわずか1.65%のみであり、年会費は無料、これ以外に手数料はかかりません。2023年3月時点では業界で最も安い設定です。

他社にない楽天証券の魅力は投資で楽天ポイントが付与されることです。純金積立でも楽天銀行を引き落とし先に指定することで楽天ポイントが貯まります。

通常は口座開設をスタートすると、すぐに純金積立が始まり、一時休止ができずに中途解約するしかありませんが、楽天証券は一旦口座だけを持っておいて、自分のタイミングでスタートやストップすることもできます。

社名 楽天証券
総合 4.3
評価
購入手数料購入金額×1.65%
商品
  • 純金積立 / プラチナ積立 / 銀積立
  • 現物購入
  • 株式投資 / 金投資信託
  • 金ETF / 金CFD / 金先物取引
特徴
低コスト
少額取引
高機能
セミナー

楽天証券

純金積立③ マネックス証券(マネックス・ゴールド)

マネックス証券

マネックス証券の特徴
  • 手数料は1.65%で業界最安水準
  • プラチナ積立や銀積立もできる
  • 提供情報や分析ツールも手厚い

月3000円を積み立てるときは「3000円×1.65%×12カ月=594円」のみが、年間に支払う総コストとなり、業界最安水準です。他社が「1996円、2000円、3300円、3740円、4200円」のため、比較すると割安な金額であることがわかります。

マネックス証券ではプラチナ積立や銀積立も取り扱っており、しかも1000円単位で積み立てができます。プラチナは純金よりも価格変動が激しくハイリスクではありますが、その分戻ってくる金額も大きいです。

オリコンの顧客満足度ランキングでは、マネックス証券は2020年時点で「提供情報」で第1位、「取扱商品」や「分析ツール」で第3位を獲得しました。特に問い合わせ窓口がていねいであり、顧客の支持を得ています。

社名 マネックス証券
総合 4.6
評価
購入手数料購入金額×1.65%
商品
  • 純金積立 / プラチナ積立 / 銀積立
  • 現物購入
  • 株式投資 / 金投資信託
  • 金ETF / 金CFD / 金先物取引
特徴
低コスト
少額取引
高機能
セミナー

マネックス証券

純金積立④ 三菱マテリアル

三菱マテリアルの特徴
  • 手数料が安く信頼性が高い純金積立会社
  • 自社で純金を精錬しており、海外との取引も活発
  • 100年以上の歴史で安全性も高い

三菱マテリアルは1871年にまで遡って金製錬のルーツがある、100年以上の歴史を持つ会社です。資本金は1000億円以上と他の純金積立会社を2~3桁も上回っていて、長期的な純金の預け先として安心感があります。

純金積立のコストは年会費が880円、購入手数料は「1万円未満は1000円につき31円、1万円以上は1000円につき26円」です。ただし残高報告書等の郵送を停止した場合は次年度から年会費が無料になります。

社名 三菱マテリアル
総合 4.1
評価
購入手数料1万円未満は1000円購入ごとに31円
1万円以上は1000円購入ごとに26円
商品
  • 純金積立 / プラチナ積立 / 銀積立
  • 現物購入
特徴
低コスト
少額取引
高機能
セミナー
自社製錬

初心者も安心できる純金積立会社

SBI証券

会社員向けの副業が学べる本

自由にはたらく 副業アイデア事典
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